天然灰汁発酵建の
最高峰の職人たち
手間のかかるものは簡単に。科学の進歩により合理的に、時短をすることが当たり前になりつつある現代。しかし、どんなに便利な社会になろうとも、失わせてはいけないものがあります。それは、古くから伝わる伝統技術と、自然、そして「人の手」による力。藍づくりに誇りを持った職人は、最高の状態に仕上げるために惜しみなく手間暇をかけて本物へのこだわりを投入しています。「AI+(あいプラス)」が生み出すプロダクトは、こうした職人の結晶そのものなのです。
国選定無形文化財
技術保持者「現代の名工」19代目
藍 師:佐藤 昭人
藍染の染料である「すくも」の製法と「天然灰汁発酵建」の技法を継承し、国が指定する卓越技術者「現代の名工」にも表彰された藍師。18代続く「佐藤阿波藍製造所」の藍師の家に生まれ、祖父より藍づくりについて学び、19代目となって今もなお伝統を受け継いでいる。現在は「阿波藍遺産と製造技術」の無形文化財の指定を受け、600年にもおよぶ伝統の製法で藍染の原料を作っている。
「現在の名工」20代目
藍 師:佐藤 好昭
「佐藤阿波藍製造所」の20代目。江戸時代から続く藍の天然染料である「すくも」の伝統的な製造技術を受け継いでいる。中学生の頃に、家業を継ぐと決意。この頃から父(佐藤昭人氏)の背中を見て仕事を覚えていく。20代の頃に藍染の作品作りをした経験を活かし、現在は全国の工房や藍染作家とコミュニケーションをとりながら、伝統継承のために日々課題と向き合っている。
天然灰汁発酵建本藍染
技術継承者
藍染師:中西 秀典(雅号: 桂秀)
京都に生まれ、家業である藍染製造卸業を手伝いながら藍染を本格的に学ぶ。「阿波藍遺産と製造技術」の無形文化財である佐藤昭人に師事しながら、「すくも」の製造のみならず「天然灰汁発酵建」も習得。「本物」を受け継ぐために、先人が大切にしていた藍の力を守りつ、現在に合った商品開発を行っている。第41回京都工芸美術作家協会展京都府知事賞 受賞。