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COMMITMENT
TO NATURE
天然へのこだわり

自然の恵みだけを使い
「本物」を追求する

「本物」を作り続けるためにも、素材は天然100%であり続ける必要があります。特に、染料のもととなる「すくも」には強いこだわりがあり、20代に渡って藍づくりを継承してきた佐藤家のもの以外に考えられません。限られた素材を、長い年月をかけて引き継がれた製法を用いて作ることで、「藍」が持つ美しさを存分に引き出すことができるのです。

「すくも」をはじめ原料は
天然100%にこだわり続ける

天然素材のみを使い、クオリティを追求すること。当然ながら、たやすいことではありません。自然ならではの難しさと対峙するため、「藍」の”機嫌”を伺いながら素材が持つ力を最大限に引き出す必要があります。
染料のもとである「すくも」は藍染のいわば基礎の部分。蓼藍の葉を100日かけて発酵させることから始まり、限られた素材だけを使って育んでいきます。そのためにも、佐藤家が守り続けてきた「すくも」は不可欠。さらに染め師の絶妙な調整がプラスされ、独自の味わい深い作品に繋がっていきます。

「すくも」をはじめ原料は天然100%にこだわり続ける

日本最古の染織方法
「天然灰汁発酵建て」

自然の恵みを慈しむように、じっくりと様子を伺い、時間を費やす。天然だからこそ状態はいつも同じではない。そこに腰を据えて付き合うように、都度様子を見ながら育て上げていく。それが「天然灰汁発酵建(てんねんあくはっこうだて)」の技法。
「すくも」を灰汁(あく)や麩(ふすま)、石灰、酒などと共に発酵させ、その液の中で幾度となく染め重ねる。四季がある日本で一年中藍染ができるよう考え出された、日本オリジナルの染めです。気の遠くなる手間があるからこそ、息づかいを感じる作品が誕生します。

日本最古の染織方法「天然灰汁発酵建て」

手間暇かけた染め

大地を耕すことから始まり、蓼藍を育て、葉を天日で乾燥させる。さらに、発酵、藍建て。30回以上も染めと乾燥を繰り返し、糸の芯まで染めて完成。ここまで1年以上の月日がかかるこの技法は、流通する藍染め全体の1%とも言われています。
化学染料を使えばコストも労力も抑えられるでしょう。しかし、天然でしか得られない澄み渡るような美しさは格別。10年、20年経過するごとに経年変化を楽しめる上に、きちんと保管をすれば100年経っても色褪せることはありません。人にも自然にも害がないため、持続可能な社会にマッチした染色技術といえそうです。

手間暇かけた染め手間暇かけた染め

「藍」が最高の状態で
生き続けるために

「藍は生き物」です。発酵することで染まり、空気中の酸素に触れて発色。そして作品が完成してからも、10年、20年と時間をかけて色味は深く、鮮やかに変化を遂げます。
人の手によって、丁寧に、しっかりと育んでいく藍染は、その年の藍の出来や染める日によっても違いが出るほど、同じものは二つとありません。それらに息を吹き込むように、職人は全ての工程において研ぎ澄まされた感覚で向き合い、本物を生み出すための誇りに満ち溢れています。

  • 前処理

    前処理

    仕上がりや染まり具合を左右する、最初が肝心の作業。不純物をしっかりと洗い流し、3時間以上流水にさらしてから藍甕に浸していきます。

  • 手洗い

    手洗い

    確認しながら何時間も流水にかけるこの作業は、藍の色目に影響を与えるため、染め師にとっても決して気が抜けません。水中の酸素によって色の強度が違ってくるのも特徴です。

  • 後処理

    後処理

    藍の色を最高の状態にするために余分な藍を落とし、色落ちや色移りの少ない藍染を作っていきます。生地の特性を見極めながら行う、大切な作業です。

  • 手染め

    手染め

    一点一点、染め上げていきます。加減ひとつで仕上がりに差が出るため、長年の熟練された経験が物を言う、大切な作業です。藍が生地へ十分に入り込むように、しっかりと絞り上げるのがポイント。こうして色の強度を上げていきます。

  • 中干し

    中干し

    数日かけて染め上げることで、色を落ち着かせていくことができます。藍が糸に深く浸透することで、より丈夫に。急がずにじっくり染めるこの手間に、職人のこだわりが活きてきます。

  • 仕上がり

    仕上がり

    生地に染まりついた後も時間と共に風合いに変化が生じるところが「藍は生き物」と言われる所以です。それが藍染の魅力でもあり、長きにわたって使う人のそばで暮らしに彩を添えていきます。

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